各地の活動から

[気仙沼支援報告(第3回)]

2012年1月4~6日   

訪問先:M・Nさんご自宅

<活動内容>  14日(水) 午後

アインライブング全身6名、部分2名/羊毛ニードルワーク11名/水彩3名(中学生)

 

 アインライブングに参加されたかたはほとんどが前回、前々回に施術を受けられたかたで、みなさんとても安らいだ様子です。施術前や後に血行の良くなったお顔でニードルワークに参加してくださいました。

  机の上に広げられた羊毛を見て、「気持ち良さそう。」触ってみて「ふわっとした赤ちゃんみたいにやわらかいね。」一心に手を動かしながらおしゃべりが進み ます。震災の日のこと。仮設住宅のこと。子供のこと。皆さん、その日を生きるのに精一杯で何かを作る余裕などまったく無かった。とおっしゃいます。印象的 だったのが、作る作業に没頭していると何かにチャレンジできそうな気がすると感想をもらったことでした。

 仲良しの中学生3人(1人はNさんの娘さん)は「木」をぬらし絵で描きました。最初のうち、頼りなかった幹が光の中で葉を広げているうちにだんだんとたくましくなり、しっかりとした木になっていくプロセスは感動的でした。

 

15日(木) 午前

アインライブング全身5名、部分2名/羊毛マット作り8名/ニードルワーク10

 

  この日は羊毛マットつくりをしました。オイリュトミーのしぐさで朝のうたを歌い、お手玉を使ってリズム遊びをしました。緊張がほぐれて楽しい雰囲気になり ました。でも、おしゃべりが進んでつい声が大きくなり、隣の部屋でアインライブングを受けているかたの妨げになってしまいました。

  アインライブングは1階の奥の部屋で主に高齢の方が、2階のへやでもうひとりが施術を受けてもらいましたが、1階の奥の部屋は手仕事の部屋とは障子1枚で 分かれているので声が通ってしまいます。隣で行われているアインライブングへの意識が足りなかったと反省しています。健康相談の豊田医師もプライバシーが 保たれないので本音の部分で話せなかったかもしれないと言っておられました。開放的な作りのお家だけに、セッティングの難しさがあります。

 羊毛マット作りは、層になった羊毛に石鹸水をかけ、手のひらでこすりながらフェルト化していきます。夢中で体を動かしてできあがった優しい色合いのマットにみなさんとても満足されたようです。

 ワークショップが終わって、その場にいたひとスタッフあわせて17人で一緒にパンときしめん入りスープの昼食をいただきました。ゆるんで、作って、食べる 幸せな時間となりました。

 

1月6日(金)

アインライブング部分2名

ニードルワーク大人3名、手遊び羊毛あそび幼児5名

健康相談9名

 

 午前は一関で幼児教室を開くKさんが2組の親子を連れて来訪しました。お母さんがアインライブングを受けられている時間、5人の子供たちと手あそびや、羊毛で遊びました。

 午後は、生まれたばかりの赤ちゃんを持つお母さんから豊田医師に訪問依頼の連絡があり、訪問して相談を受けました。

 

<まとめ>

 寒い時期で小雪がちらつく気仙沼でしたが、参加された皆さんはひとえに充足された感想をお持ちのようでした。アインライブングでエーテル体が強まり、芸術活動でアストラル体が強められいい具合にかみあったのでは・・と思われます。

 また、8月から始まった支援活動が今回、3回目を迎え参加されたかたに理解が広まったことが大きいと思います。Nさんとその周囲のかたとも、ありがたいことに信頼関係が築けたように感じました。

 今回の羊毛ワークショップを機に<土曜学校 手仕事班>が立ち上がりました。支援グッズ<がんばりっこ>を製作されています。(3ヶ 月たった今、関東地方の復興イベントや、気仙沼 仮設商店街などで販売され順調な売れ行きで生産が間に合わない状況です。)収益金は支援グッズ製作にかか わった被災者のみなさま、園舎を津波で流された保育園、復興商店街に配られました。ますます、継続したかたちが続くよう、応援したいと思います。

 

<訪問から3ヶ月後>

 震災から1年がたちました。Nさんの話によりますと、日々頑張って生きていくことが当たり前の状況で「頑張り緊張」が続いている。それに伴い、うつや円形脱毛症、1年経って津波の夢を見始める人など心のケアを必要としている人は増えているようです。こうした中、関東地方に住む私たちと連絡を取り合い、つながっていることが気持ちの支えになっていると言われます。

 今後もみなさんの不安をぬぐうお手伝いをしつつ、あゆみを進めることに寄り添った支援のありかたが問われていると感じました。

(報告・篠 裕子)

 

[一関支援報告 第2回]

日時 2012年3月2425日 

 

場所 一関(川崎生涯学習ステーション)と、

   主催者子ども教室「虹と風」園舎

 

 324日 午後 オイリュトミー療法3人/アインライブング個人セッション1人

 325日 午前 健康オイリュトミー/アインライブング個人セッション2人

        午後 オイリュトミー療法個人セッション3人/アインライブング講習会と個人セッション4人

 

 324日、25日と、一関にいって参りました。

 1223日に続く2回目の訪問でした。福島に入ると辺りは一面の雪景色で、みぞれも舞い落ちるお天気でしたが、なぜかあまり寒さは感じませんでした。主催者の方々には、心のこもった準備とおもてなしを頂戴し、ありがたかったです。

 前回の報告で、放射線量も東京の10倍程もあり深刻な状況であることを報告しましたが、土壌の線量は依然高く「恵みである筈の山々や自然も、昨秋はクリ拾いも梨狩りもできず、悲しくやるせない」とおっしゃっていらしたのが、心に響きました。牧草地の線量も700ベクレルほどもあり、しかも地産の牛乳が学校給食にまだ出されているとのこと。そうした役所の対応に怒りと不信は募る一方のようです。子どもの健康状態も依然心配されています。

 そのような状況のなか、今回のワークショップでは手足を動かすことでいろいろな不安を払しょくしたいという、15名の方々がお集まりくださいました。


 15名 のうち半数は前回もいらしてくださった方で、参加者の顔ぶれはシュタイナー関係や主催者の関係者のほかに、自身や家族の健康に関心を持つ方々や、また新た に設立された「子どもたちの未来を護る会」という集まりの方々など、いろいろな方面からのご参加があり、さまざまな出会いが生まれました。今回は、時に楽 しく、また時にしんみりと語り合うといった会となりました。

  やはり不安の要素が強いと感じられたので、今回は身体的なことも行いましたが、心の領域に働き掛けるオイリュトミーも多く行いました。参加者のお一人は、 「放射能の勉強会に出ても、新しい現実を目の前につきつけられて辛くなり、無力感を感じるばかりだが、オイリュトミーを通して、自分の内から発する光が あったのだ、という思いを持つことができた」、また、「学校の対応に怒りと無力感を感じていたが、自分を再び肯定することができた」といった感想を述べた 方もいらっしゃいました。


 前回と同様にご家族へのケアができるように、手と足のアインライブングを体験後参加者同士で練習する予定でしたが、体験した段階で皆さん横になってウトウトされてしまい、練習する状況には至りませんでした。

 不安が長く続いていることで精神的な疲弊感が強く、今は参加者の皆さん自身が少しでも楽になっていただくことが大切と感じ、そのまま少しの時間休んでいただきました。

 予定した練習はできなかったものの、帰る時の皆さんの顔の表情が緩み「ゆったりしたのは久しぶり」「幸せな時間だった」という感想を聞き、今回はこれで良かったと思うと共に、被災者の方の状況も変わっていくので、変化に合わせて行く必要性を感じました。

(報告 石川公子/鶴田史枝)